度重なる借り入れ
私は東京在住40代の会社員、家族は妻(主婦)と小学生2人、幼稚園児1人の5人家族です。
現在、銀行やクレジットカード等での借入が1200万円あり、その他私名義の住宅ローンが約4000万円残っています。
今のところ支払いは行えていますが、これからの子供たちの大学までの進学を考えると貯金が出来ない現状では、立ち行かなくなることが確実です。
勝手な考えですが、現在の住居には住み続けたいと考えており、妻にも相談しましたが良い解決方法が見つかりません。
今のうちに借金の整理する方法はないでしょうか。
今回のケースは、現在の住宅に住み続けたいとの希望があるので、自己破産を除外します。また、任意整理も負債が1200万円で毎月の支払額がかなり高額となることから「民事再生」を提案しました。
民事再生手続きは、住宅ローンはそのまま支払い続け、その他の負債は一定額を原則3年間で支払うことで、それ以上の金額を免除してもらう手続きです。
ポイントとしては、ご自身の資産(動産や不動産、生命保険の解約返戻金、退職金の有無など)と毎月の支払が出来るだけの安定した収入があるかです、まず1200万円のうちどのくらい支払うことになるのか検討します。
先ほど一定額を3年間でと説明しましたが、金額の決め方は負債額の20%(下限は100万円)または資産額のどちらか大きい方となり、今回は負債額の20%=約240万円となりました(資産額の合計が150万円だったため20%の方が多い)。
今回の相談者は収入も多く、3年間で6~7万円なら十分返済計画を立てることが出来ました。
早速、裁判所に対する書類や申立書を作成し、半年程度で申立てをしました。
安定した収入もあったことから返済計画の認可も問題なく決定された事案です。
民事再生手続きは、住宅ローンを抱えている方や出来るだけ破産を回避したい方に適しており、適用できれば負債も大幅な減額が見込める手続きです。