債権回収の事例
ケース1:離婚したが約束した慰謝料等を払ってくれない。
公正証書に財産分与、慰謝料、養育費を支払う旨の記載があるが、支払い義務を履行しない。
- 財産分与 200万円
- 慰謝料 100万円
- 養育費 月5万円
回収のため判決等に基づいて、給料と銀行口座を差押えました。給料については勤務先、口座については支店まで特定できれば差押可能です。
前夫からすぐに連絡が入り、「財産分与及び慰謝料は3回に分けて各100万円、養育費は未払い分を一括で支払い、将来の養育費は必ず毎月支払うから、差押を取り下げてほしい」とのことでした。
依頼者に確認したところ、「1回分の入金100万円の確認が取れたら、取下げをしてもよい」との回答があったので、入金確認後、差押を取下げました。
その後、前夫は約束通り残金を入金し、養育費も遅れることなく支払っています。
■回収までに要した時間 → 約2ヵ月で初回入金(100万円)
ケース2:友人が貸したお金を返してくれない。
友人に200万円貸したが返してくれない為、裁判を起こして勝訴判決を得たが、それでも支払ってくれない。
確定判決があるため、すぐに給料を差押えましたが、既に退職しており給料差押は空振りに終わりました。
しかし、居住地周辺にある銀行の支店口座を差押えたところ、150万円の預金があり、150万円取立てることができました。
■回収までに要した時間 → 約2ヵ月で150万円回収
ケース3:売掛金を払ってくれない。
建設会社社長より売掛金500万円の回収依頼。
相手方の振り出した手形を所持していたため、すぐに手形訴訟提起しました。2ヵ月後に勝訴判決を受けたが、支払いをしないため、差押を実行。
差押えた債権
- 取引先に対する売掛金
- 相手方の取引口座
取引先の売掛金差押により、500万円全額回収
■回収までに要した時間 → 約4ヵ月で500万円回収
ケース4:家賃を払ってくれない。
アパートのオーナーより家賃回収依頼。
通常、建物賃貸借契約には連帯保証人が付いているため、賃借人及び連帯保証人宛に内容証明郵便を送りました。内容証明送付の翌日に賃借人から電話があり、「滞納分を一括で支払います」との連絡がありました。
■回収までに要した時間 → 1週間
ケース5:マンションの管理費・修繕積立費を払ってくれない。
マンション管理費組合より、管理費・修繕積立費回収依頼。
管理費等滞納中の居住者(8人)に対し内容証明郵便にて督促。8人のうち5名は督促期日までに全額回収しました。8人のうち2名は分割支払いを希望したため、合意書を作成し、分割により回収しました。
残りの1名は一向に支払いをしないため、訴訟提起しました。相手方より和解の申し入れがあったため、和解調書による和解をしました。和解調書を作成することにより、支払ってこない場合には強制執行を実行することができます。
■回収までに要した時間 → 8人のうち5名は2週間で回収