自転車操業からの脱出
最初の借入れは5年ほど前、消費者金融2社からの借入でした。
借入金額は100万円程度、家族旅行をするのに旅費、買い物、現地での食事などで使いました。
私は夫婦で共働き、小学生の子供2人と4人家族ですが、この位なら毎月返済できると考えていました。
借入から1~2年は順調に返済を続けましたが、子供の塾など習い事で出費が増えてきました。
しかし収入は思うように増えず、逆に賞与も大きく減ってしまったことから生活費が不足するようになりました。
それからは生活の維持のための借入や返済金面で借入を繰り返し、気が付けば借入件数は6社で総額は350万まで増えてしまい、毎月返済はするものの元金はほとんど減りません。
これから子供たちの進学も控え、出費は多くなることが確実です。
今のうちに何らかの解決策を取りたいのですが…。
債務整理の整理方針の決めた方は、まず今後借入をしない前提で、毎月の収入から生活費を除き、弁済に充てられる金額がどの位なのかを検討、希望も踏まえたうえで、「任意整理」「民事再生」「自己破産」のいずれかを選択します。
今回のケースは、ご夫婦共働きで毎月の返済可能額が6~7万程度でした。
ご本人は可能な限り支払いはしたいとの希望から「任意整理」を選択し、毎月の弁済金額と金利による負担を軽減することで確実な返済計画を立てることにしました。
整理方針を決定する際、現在の状況だけでなく今後のライフプランを同時に検討する必要があります。
今は安定しているから大丈夫だと安易に考えてしまうと、万一将来の病気や休職などの収入減や子供の誕生、教育費の増加、家賃の更新、冠婚葬祭など長期的なリスクに対応できないことがあります。
ですから、今の収入と支出のバランスを良く考え、家計簿を付けるなど解決に至るまでの計画をしっかり立てなければなりません。
不安要素があれば、私たちにお話しいただければ、ご依頼者の立場で最良と考える提案をさせていただきます。